「複利」ってどういうこと? ―時間を味方につけて、お金を育てる考え方

「複利」ってどういうこと? 時間を味方につけて、お金を育てる考え方、と書かれたアイキャッチ画像。転がるほど大きくなる雪玉のイラスト付き 投資

時間を味方につけて、お金を育てる考え方

「複利ってすごいって聞くけど、何がそんなにすごいの?」

「お金が雪だるま式に増えるって、本当?」

投資や資産形成について調べていると、必ずと言っていいほど出てくる言葉があります。

それが、

「複利」

です。

でも、最初に聞いたときは、

「……複利って何?」

となりますよね。😅

私も最初はそうでした。

銀行に100万円預けても、1年間で増えるのは数千円程度。

「これが複利になったところで、本当に大きなお金になるの?」

そう思うのも当然です。

実は、複利のすごさは、

最初から大きく増えることではありません。

むしろ、

「最初は地味なのに、時間が経つほど効いてくる」

ところにあります。💡

この記事では、複利とは何なのか。

なぜ「早く始めること」が大切なのか。

そして、複利をどう考えればいいのかを、できるだけ簡単に説明していきます。📖

こんな人に読んでほしい

✅「複利」と聞いても、いまひとつピンとこない
✅「早く投資を始めた方がいい」と言われる理由が分からない
✅貯金だけでいいのか、投資もした方がいいのか迷っている
✅少額の積立に意味があるのか知りたい
✅将来のお金を少しずつ準備したい

ひとつでも当てはまるなら、複利の考え方を知っておいて損はありません。🙆

そもそも「複利」って何?

複利の仕組みを示した図。100万円が1年後に105万円になり、2年後は増えた5万円にも5パーセントがついて110万2500円になる流れ

複利を一言で説明すると、

「増えたお金も、次の利益を生み出す元になる仕組み」

です。

少し分かりにくいですよね。🤔

数字で見てみましょう。🔢

たとえば、

100万円を年5%で運用した

とします。

1年後には、

100万円 → 105万円

になったとします。

ここまでは普通ですよね。

では2年目。

2年目は、最初の100万円だけではなく、

増えた5万円も含めた105万円

を元に5%増えるとします。

すると、

105万円 → 110万2,500円

となります。

この、

「増えた分にも、さらに利益がつく」

というのが複利です。✨

「雪だるま」のイメージが分かりやすい

複利を雪だるまにたとえた図。転がすほど雪がつき、大きくなるほど多くの雪がつくように、増えたお金も次の利益を生み出す元になる様子

複利をイメージするときによく使われるのが、

雪だるま⛄

です。

最初は小さな雪玉。

コロコロ転がしても、

「……あれ?あまり大きくならないな」

という感じです。

でも、転がし続けると、

少しずつ雪がくっついていきます。

そして大きくなった雪玉には、さらにたくさんの雪がくっつく。

これをお金に置き換えると、

💰 元のお金

💰+増えたお金

💰+増えたお金+さらに増えたお金

💰💰💰

というイメージです。

もちろん、実際の投資は雪玉のように毎年必ず大きくなるわけではありません。

価格が上がることもあれば、下がることもあります。📉📈

それでも、

「利益を元本に組み入れて、さらに運用する」

という考え方が、複利の基本です。

複利は「時間」が長いほど力を発揮する

100万円を年5パーセントで運用できたと仮定した場合の棒グラフ。1年後105万円、5年後128万円、10年後163万円、20年後265万円と後半ほど大きく伸びる

複利の最大のポイント。

それは、

「時間」⏳

です。

たとえば、100万円を年5%で運用できたと仮定すると、

1年後 → 約105万円
5年後 → 約128万円
10年後 → 約163万円
20年後 → 約265万円

となります。

※税金や手数料などを考慮せず、毎年5%で一定に増えると仮定した単純な計算です。実際の投資では、このように一定の利回りで増え続けるわけではありません。⚠️

最初の数年だけを見ると、

「……そんなに増えてないな」

と感じるかもしれません。

でも、

10年。

15年。

20年。

と時間が伸びるにつれて、

「増えたお金が、さらにお金を生む」

という効果が少しずつ大きくなっていきます。📈

だから複利は、

「すぐに結果を出す魔法」ではなく、
「時間をかけて効いてくる仕組み」

と考えると分かりやすいです。

単利と複利は、何が違う?

単利と複利の違いを並べた図。単利は元本だけに利益がつき100万・105万・110万・115万円、複利は増えた利益にもついて110万2500円・115万7625円と差が開いていく

ここで「単利」と比較すると、さらに分かりやすくなります。🔍

単利の場合

元本100万円に対して、毎年5万円の利益が出るとします。

100万円

105万円

110万円

115万円

というように、

最初の100万円を基準にして増えていきます。

複利の場合

100万円が105万円になったら、

次はその105万円を元にして増えていきます。

100万円

105万円

110万2,500円

115万7,625円……

という具合です。

つまり、

単利=元本だけに利益がつく

複利=元本+増えた利益にも利益がつく

という違いです。

この差は、短期間ではそれほど大きく感じません。

でも、

10年、20年、30年……

と時間が長くなるほど、差が大きくなっていきます。📊

なぜ「早く始める」と有利なの?

20歳から積み立てるAさんと40歳から積み立てるBさんの比較図。毎月1万円という金額は同じでも、複利を働かせる時間が40年と20年で異なる

ここで、前の記事にもつながってきます。

「投資は早く始めた方がいい」

と言われる理由のひとつが、

複利を働かせる時間を長くできるから

です。⏰

たとえば、

👤 Aさん
20歳から毎月1万円を積み立てる

👤 Bさん
40歳から毎月1万円を積み立てる

とします。

同じ「毎月1万円」でも、

Aさんには20年多く時間があります。

つまり、

お金を増やすために使える時間そのものが違う

のです。

ここが重要です。❗

「お金がないから、投資なんてできない」

と思っている人もいるかもしれません。

でも、複利を考えると、

大きなお金を一気に入れることだけが重要ではありません。

少額でも、

早く始めて、長く続ける。

これが大きな武器になります。💪

「最初の10年」が地味なのは普通

複利を植物の成長にたとえた図。種をまく、芽が出る、木に育つの3段階で、最初の10年が地味なのはふつうのことだと示している

複利について調べると、

「20年後にはこんなに増える!」

というグラフをよく見かけます。

すると、

「じゃあ、すぐに増えるんだ!」

と思ってしまいそうですが……

実際には、そんなに派手ではありません。😅

最初のうちは、

「毎月ちゃんと積み立てているのに、あまり増えてない……」

と感じることもあります。

むしろ、

「これ、意味あるのかな?」

と思ってしまうかもしれません。

でも、ここで焦らないことが大切です。🙅

複利は、

最初から大きな差を作る仕組みではありません。

長い時間をかけて、

少しずつ。

少しずつ。

積み重ねていく仕組みです。

植物🌱にたとえるなら、

種を植えた翌日に、

「木になってない!」

と怒る人はいませんよね。笑

水をあげて、

日光を浴びて、

時間をかけて育っていく。

複利も、それに少し似ています。🌳

「月1,000円」でも意味はある?

「でも、毎月1,000円しか投資できない……」

そんな人もいると思います。

結論から言えば、

少額だから意味がない、ということではありません。✅

たとえば、

月1,000円 × 20年

なら、

元本は24万円

です。

仮に年5%で運用できたとすると、単純計算では約41万円になります。

※一定の利回りで運用できると仮定した試算です。実際の投資では価格変動があるため、将来の利益を保証するものではありません。⚠️

もちろん、

「24万円が41万円になるなら絶対投資した方がいい!」

という話ではありません。

投資には損失の可能性があります。

大切なのは、

「少額でも、時間をかけて資産形成を経験できる」

ということです。

さらに、月1,000円から始めて、

「もう少しできそうだな」

と思えば、

2,000円。

5,000円。

1万円。

と、家計に合わせて増やしていくこともできます。

最初から完璧を目指さなくていいのです。🌱

複利をざっくり理解する「72の法則」

72の法則の早見表。72を金利で割ると資産が約2倍になるまでの年数が分かり、年1パーセントなら約72年、年3パーセントなら約24年、年5パーセントなら約14.4年、年7パーセントなら約10.3年

複利について調べていると、

「72の法則」🧮

という言葉も出てきます。

これは、

「資産が約2倍になるまでの年数」をざっくり計算する方法

です。

計算はとても簡単。

72 ÷ 金利(%)

です。

たとえば、

年1%なら、

72 ÷ 1 = 約72年

年3%なら、

72 ÷ 3 = 約24年

年5%なら、

72 ÷ 5 = 約14.4年

年7%なら、

72 ÷ 7 = 約10.3年

となります。

「金利が高くなるほど、2倍になるまでの時間が短くなる」

ということが、ざっくり分かります。

ただし、これはあくまで目安です。

実際の投資では、

📉 下がることもある
📈 上がることもある
💸 手数料がかかることもある
🏦 税金がかかる場合もある

ため、

「年5%なら14.4年後に必ず2倍!」

という意味ではありません。

ここは注意してください。⚠️

複利で一番大切なのは「利率」だけではない

複利で大切な5つのポイントを並べた図。余裕資金で行う、長期で考える、分散を意識する、手数料を確認する、理解できない商品は買わない

複利というと、

「じゃあ、できるだけ高い利回りの商品を探そう!」

と思ってしまうかもしれません。

でも、ここにも注意が必要です。🙅

高いリターンを期待できる商品ほど、大きなリスクを伴う場合があります。

だから、

「高利回りの商品を探すこと」=「複利を活かすこと」

ではありません。

むしろ大切なのは、

「無理なく長く続けられる仕組みを作ること」

です。✅

たとえば、

・余裕資金で行う
・長期で考える
・分散を意識する
・手数料を確認する
・自分が理解できない商品には手を出さない

こうしたことも重要になります。

複利は、

「高い利率を追いかける魔法」ではなく、
「時間と継続を味方につける考え方」

なのです。

複利を活かすなら「再投資」もポイント

投資で利益が出たとき、

その利益を使ってしまうのではなく、

さらに投資に回す。🔄

これが複利を活かすうえで重要になります。

たとえば、

💰 100万円

📈 利益が出る

💰 105万円

📈 その105万円をさらに運用

💰 さらに増える可能性

という流れです。

投資信託の中には、分配金を受け取らずにファンド内で再投資するタイプもあります。

こうした仕組みを利用すると、

「利益をまた働かせる」

という複利の考え方を取り入れやすくなります。

よくある疑問

「少額でも本当に意味があるの?」

あります。✅

ただし、

「少額でも必ず大きく増える」

という意味ではありません。

少額から始めることで、

「投資とはどういうものなのか?」

を経験できます。

そして何より、

お金について考える習慣

を作ることができます。

これは意外と大きな一歩です。👣

「NISAを使えば複利になるの?」

NISAは「複利」という仕組みそのものではありません。

NISAは、一定の投資について運用益などが非課税になる制度です。

そのため、

長期・積立・分散投資と組み合わせることで、資産形成を考えるうえで活用しやすい制度

と言えます。

また、投資信託などで分配金を受け取らずに再投資するタイプを選べば、利益を再び運用に回すことができます。

「iDeCoも複利なの?」

iDeCoも複利そのものではありません。

iDeCoは老後の資産形成を支援する制度です。

運用商品によっては、運用益を再投資することで複利の効果を期待できます。

ただし、NISAとiDeCoでは、

使える目的や税制上の仕組み、資金を引き出せる条件などが違います。

「どちらがいい?」ではなく、

自分の目的に合っているか

を考えることが大切です。

今すぐできること

「複利って何となく分かったけど、じゃあ何をすればいいの?」

という人は、まずこれだけでもOKです。🙆

① 複利シミュレーションをやってみる

「複利 シミュレーション」

で検索すると、さまざまな計算ツールがあります。🖥️

月1,000円。

月5,000円。

月1万円。

金額を変えてみると、

「20年ってこんなに長いんだ」

という感覚が少し分かります。

② 自分は何年運用できそうか考える

20歳なら、

「60歳まで40年」

30歳なら、

「60歳まで30年」

40歳なら、

「60歳まで20年」

というように、

自分にはどれくらいの時間があるのか

を考えてみましょう。🗓️

③ 無理のない金額を考える

いきなり大きな金額を入れる必要はありません。

月1,000円でもいい。

月5,000円でもいい。

月1万円でもいい。

大切なのは、

生活を苦しくしてまで投資しないこと。🙅

投資は長く続けることが大切だからこそ、

「これなら続けられる」

と思える金額から始めることが重要です。

今日の1万円より「20年後の1万円」を考えてみる

投資について学ぶと、

「今のお金をどう使うか?」

という視点が少し変わります。

もちろん、今を楽しむことも大切です。

旅行に行く。✈️

美味しいものを食べる。🍽️

趣味を楽しむ。🎨

家族との時間を過ごす。👨‍👩‍👧

これも人生に必要なお金です。

だから、

「全部投資に回しましょう」

という話ではありません。

むしろ、

今の自分にも使う。
未来の自分にも残す。

このバランスが大切です。⚖️

今日の1万円を全部使うのか。

そのうち1,000円だけ未来に残すのか。

そんな小さな選択が、

10年後。

20年後。

30年後。

少しずつ違いになっていく可能性があります。

投資&複利は「未来の自分へのプレゼント」

今日の自分からすると、

20年後なんて、

「遠すぎる……」

と感じますよね。

でも、20年後の自分から見れば、

今日の自分は、

20年後の未来を作れる唯一の人

です。

今の1,000円。

今の5,000円。

今の1万円。

それをどう使うのか。

その選択は、未来の自分に影響します。

だから私は、

投資&複利は「未来の自分へのプレゼント」

だと思っています。🎁

もちろん、投資なので結果は保証されません。

それでも、

「未来のために、今日できることを少しやっておく」

という考え方そのものには、大きな意味があります。

まとめ

複利とは、

「増えたお金も、さらにお金を生み出す元として働かせる考え方」

です。

そして、複利の大きな特徴は、

時間をかけるほど、その効果を期待しやすくなること。

だから、

「大きなお金ができたら投資を始めよう」

ではなく、

「今できる小さな金額から、時間を味方につけてみよう」

という考え方ができます。

ただし、

投資は必ず増えるわけではありません。

元本割れすることもあります。

高い利回りを狙えば、その分リスクも大きくなる場合があります。⚠️

だからこそ、

無理をしない。

焦らない。

分からないものには投資しない。

そして、

長く続けられる仕組みを作る。

これが大切です。

複利は、派手な魔法ではありません。

最初は、

「本当に増えてるの?」

と思うくらい地味です。

でも、

🌱 今日始める

🌱 少しずつ続ける

🌱 利益も再び働かせる

🌳 時間をかけて育てる

この積み重ねが、将来の資産形成につながる可能性があります。

今日の小さな一歩が、未来の自分を助けるかもしれません。✨

あとがき

正直に言うと、

昔の私は、

「金利?複利?そんなの知らなくても困らないでしょ」

と思っていました。

今思えば、かなりもったいない考え方です。😅

小さい頃、親が日本のバブル時代の終わり頃にニュースを見ながら、

「何年か前は5〜6%だった金利が、3%まで下がったわー」

と、本気で落ち込んでいたのを覚えています。

当時の私は、

「5が3になったくらい、別にいいじゃん」

くらいにしか思っていませんでした。

そもそも、

金利3%がどれだけすごいことなのか

理解していなかったんですね。

今の自分なら、

「……3%で落ち込めるなんて、うらやましい。😂」

と思ってしまいます。

その後、日本は長いデフレの時代に入りました。

「金利」という言葉自体を、日常生活であまり意識しなくなった人も多いのではないでしょうか。

銀行にお金を預けても、

「増えた!」

と実感することは、ほとんどありませんでした。

ところが最近は、少しずつ状況が変わってきました。

銀行預金の金利も上がり、

投資について考える人も増えています。

つまり、

「お金にも時間にも、もう一度ちゃんと向き合う時代」

になってきたのかもしれません。

もちろん、昔と今では経済環境が違います。

昔の金利がそのまま戻ってくるわけでもありません。

投資だって、必ず儲かるわけではありません。

それでも、

「昔はこうだったから」

という過去の常識だけで考えるのではなく、

「今の時代のお金は、どう動いているんだろう?」

と学んでみる。

それだけでも、見える景色は少し変わってきます。

私自身、以前は、

「お金は働いて得るもの」

としか考えていませんでした。

今は、

「自分も働く。
そして、お金にも少し働いてもらう。」

という考え方を持つようになりました。

複利は、一夜で人生を変える魔法ではありません。

でも、

10年後、20年後の自分を少し楽にするための、小さな仕組み

にはなり得ます。

だから私は、

今日できる小さなことを、

少しずつ。

🌱

焦らず育てていきたいと思っています。

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