はじめに
相続の話は、大切だと分かっていても、なかなか切り出しにくいものです😓
「親に聞きたいけど、まだ元気なのに相続の話なんて……」
「子どもから聞いたら、お金を狙っていると思われないかな?」
そんな気持ちになるのは、決して珍しいことではありません🙂
相続の話って、どうしてこんなに話しにくいのでしょう。お金の話だから?「死」を連想してしまうから?それとも、親子だからこそ遠慮してしまうからでしょうか🤔
実は、相続について「話しておきたい」と思っている人は、かなり多いようです。2026年5月に全国の18〜79歳を対象に行われた調査「世代別2,000人のリアル『私たちのお金白書』」第1弾では、相続について事前に話しておきたい気持ちがある人(すでに話している人を含む)が、受け取る側で72.8%(1,258人中)、渡す側で71.4%(1,377人中)にのぼりました📊
ところが、すでに具体的に話している人は、受け取る側で9.5%、渡す側では4.1%でした😲
つまり、「話したくない」のではなく、「話したいけれど、きっかけがない」という人が多いのかもしれません💡
この記事では、この調査結果をもとに、親子で相続について話すきっかけをどう作るかを考えてみます🌱

こんな人に読んでほしい
- 親に相続の話をしたいけれど、切り出せない💬
- 「まだ元気だから」と後回しにしている
- 親の財産がどこにあるのか、実はよく知らない
- 銀行・保険・年金など、何を確認すればいいか分からない🏦
- 親から相続について話してほしいけれど、自分からは聞きにくい
- 相続の話をすると、親子関係が悪くなりそうで心配
もちろん、家族の事情はそれぞれです。「必ず話さなければいけない」という話ではありません。話すことが難しい家庭もあります🏠 大切なのは、自分たちの家庭に合った方法で考えることです。
この記事の目的
この記事の目的は、相続税や法律の細かな知識を覚えてもらうことではありません。まずは、「相続について、何から話せばいいの?」という最初の一歩を考えることです👣
相続というと、「いくらもらえるの?」「相続税はいくら?」といった金額の話を想像しがちです。でも、最初からそこまで踏み込む必要はありません。むしろ最初に確認したいのは、「何が、どこにあるの?」という部分です🔍
具体的な相続の手続きや税金は、家庭ごとの事情によって変わるので、この記事では踏み込みません🙅
結論:最初は「いくらある?」ではなく「どこにある?」

相続の話を始めるなら、最初から財産の金額を聞く必要はありません。まずは、
「銀行って、どこと取引してる?」
「保険って何か入ってたよね?」
「大事な書類って、どこに置いてある?」
といった、比較的話しやすいところから始めるのがおすすめです👍
同じ調査で、受け取る側(1,258人)に相続の心配ごとを聞いたところ、「親の財産の全体像が分からない」が26.1%、「どこに・どの金融機関に資産があるか把握できていない」が21.7%でした📋
つまり、相続で困るポイントは「金額」だけではありません。そもそも、何がどこにあるのか分からない。ここも大きな問題なのです⚠️
なぜ相続の話は切り出しにくいのか?

いちばんの問題は、「相続の話をしたくない」ことではなく、話すきっかけを作りにくいことなのかもしれません🗝️
同じ調査で、まだ話せていない受け取る側(639人・複数回答)に理由を聞いたところ、次のような結果でした👇
- どう切り出せばよいか分からない/きっかけがない:27.2%
- 何を話せばいいか分からない:22.1%
- 時間が取れない:14.6%
- 縁起でもないと思われそう:12.4%
- 関係が悪くなりそう:11.6%
- 特に理由はない:26.9%
一方、まだ話せていない渡す側(456人・複数回答)では、こうでした👇
- 特に理由はない:41.4%
- 何を話せばいいか分からない:13.8%
- 準備が必要だと感じて後回し:11.2%
- どう切り出せばよいか分からない:10.1%
ここで少し面白いのが、親側の「話せない理由」です。「話したくない」というより、「特に理由はない」という人がいちばん多いのです😮理由を挙げた人の中では、「何を話せばいいか分からない」がいちばん多くなっています。
もしかすると親側も、「まだ話さなくてもいいかな」くらいに思っているだけなのかもしれません。そう考えると、親子のどちらかが少しだけきっかけを作れば、話し始められる家庭もありそうです✨
「相続」という言葉を使わなくてもいい
いきなり「お父さん、お母さん。相続について話したいんだけど……」と言われたら、ちょっと身構えてしまいますよね😅もちろん、それで話せる家庭なら問題ありません。
でも、難しそうなら、もっと小さな話から始めてもいいと思います☺️結論で挙げたような身近な質問や、
「もし何かあったとき、必要なものってどこに置いてある?」
このくらいでも十分です👌
大切なのは、一度ですべてを聞き出そうとしないことです🐢
最初に確認したいのは「財産の金額」より「場所」

相続というと、どうしても「いくらあるのか」が気になります💰でも、家族が亡くなった後に必要になるのは、金額を知っていることだけではありません。たとえば、
- どこの金融機関を利用しているのか
- 保険に加入しているのか
- 年金を受け取っているのか
- どんな契約をしているのか
- 大切な書類をどこに保管しているのか
こうした情報も重要になります📁そして、こうした情報は、本人にしか分からないこともあります🔐
本人が元気なうちなら「ここにまとめてあるよ」の一言で済むことでも、本人がいなくなった後では、家族が一つずつ探すことになります。だからこそ、「何があるか」だけでなく、「どこにあるか」を知っておくことが、最初の一歩になります🚪
話すきっかけは「相続」に限らない

相続の話を始めるために、「相続について話し合う日」をわざわざ作る必要もありません📅たとえば、
- 書類を整理しているとき
- 家の片付けをしているとき
- お金について話しているとき
- 保険を見直すとき
- 通帳やカードを整理しているとき
など、ふだんの生活の中にもきっかけはあります🧹「そういえば、これってどうなってるの?」くらいの軽い質問からでも構いません🗨️
相続の話をするというより、「家族に必要な情報を共有する」と考えたほうが、話しやすいかもしれません🤝
一度に全部話さなくてもいい

相続について話し始めたからといって、「財産一覧を全部教えて!」「銀行口座を全部出して!」と一気に進める必要はありません✋
今日は銀行。次は保険。その次は重要書類。そんなふうに、少しずつでもいいのです🪜
同じ調査では、受け取る側(1,258人)の心配ごととして、「相続税がどれくらいかかるか分からない」32.3%、「手続きが難しそう」32.2%も挙がっています📈分からないことがたくさんあるからこそ、最初から全部解決しようとすると、よけいに話しにくくなります💦
まずは、「分からないことを、分かる状態にしていく」くらいで十分です😊
「話したいけど話せない」家庭もある
ここは大切なところです☝️同じ調査では、受け取る側(1,258人)の10.6%が、関係性や事情から「話すのは難しい」と答えています。
そのため、「家族なら絶対に話し合うべき」「話さないとダメ」と決めつける必要はありません。家族関係や生活環境、過去の出来事などによって、話しにくい事情がある家庭もあります🫶
大切なのは、「話すことが正解」ではなく、自分たちの家庭に合った方法を選ぶこと。直接話すのが難しければ、必要な情報を紙に書いて残しておくなど、別の方法も考えられます📝
「話している人」は、重要情報を把握している割合が高い

同じ調査では、親の財産や重要情報(書類の場所や口座の有無など)を把握している割合にも差が見られました。すでに具体的に話している人(120人)では58.3%が「把握している」「ある程度把握している」と答えた一方、受け取る側全体(1,258人)では25.2%でした📊
ここで注意したいのは、「話したから把握できた」とまでは言えないということです。もともと親子でお金の話をしやすい家庭だから、財産や重要情報も把握できている可能性があります🧐
ただ、「話している家庭では、重要情報を把握している人の割合が高い」という調査結果は、相続について考えるうえで参考になります💡
まとめ
相続の話は、話したいと思っていても、きっかけがなければ始まりません🔑お金白書 第1弾では、事前に話しておきたい気持ちがある人が受け取る側72.8%、渡す側71.4%いる一方、具体的に話している人は受け取る側9.5%、渡す側4.1%でした📉
つまり、「話したくない」より「話し始めるきっかけがない」という人も多いと考えられます。
だからこそ、最初から「相続」の話をする必要はありません。銀行や保険、大事な書類の置き場所など、小さな確認から始めてもいいのです🌱そして、全部を一度に聞く必要もありません。
「何が、どこにあるのか」を少しずつ共有する。それだけでも、相続について考える最初の一歩になります👣
次回は「誰に聞けばいい?」を考えます
親と相続について話してみる。すると、今度はこんな疑問が出てくるかもしれません🤔
「これって誰に聞けばいいの?」「税金のことは?」「手続きは?」「法律のことは?」
相続は、一人ですべてを判断しようとすると、分からないことがたくさん出てきます😵そこで次回は、「相続の相談は、誰に何を聞けばいいのか?」をテーマに、相談先について考えていきます📮

あとがき
相続の話、話しにくいですよね〜😅
今回の記事で、私が何度も「どこに?何がある?」と書いたのには、ちょっと理由があります✍️
我が家では、祖母が亡くなったときに、私の親が相続の手続きをしました。そのときに親が感じたのが、「相続って、財産の金額だけの問題じゃないんだな」ということでした💭
もちろん、財産が多ければ、それだけ考えることも増えるでしょう💴でも、金額とは別に、まず困るのが、「どこの銀行を使っていた?」「保険はどこに入っていた?」「年金はどうなっている?」「ほかに契約しているものはない?」「必要な書類はどこ?」という、そもそもの情報が分からない問題です。
亡くなった本人にとっては当たり前のことでも、家族からすると知らないことが意外とあります😶そして、本人が亡くなってから、「たしか、あの銀行だったような……」「保険、入っていたよね?」「この書類って何だろう?」と、一つずつ探し始めることになります。ここが、手続きをした親が「大変だな」と感じたところでした😩

特に銀行などの金融機関は、口座の持ち主が亡くなったことを知ると、基本的にその口座からお金を引き出せなくなります。🏧「お金があること」は分かっていても、手続きが終わるまでは、家族がふだんどおりに使うことはできません🚫
年金も同じです。「年金は国の制度だから、市区町村に死亡届を出せば、国に伝わって年金も止まる」と思っていませんか?🤔実は、死亡届を出しただけでは、年金の手続きは終わらないことがあります。届け出が遅れると、年金を多く受け取りすぎてしまい、あとで返すことになる場合もあります。死亡届を出したら、年金を止める手続きも忘れずに。📮
こうしたことを知ると、「何があるのかを知っていること」だけではなく、「どこにあるのかを知っていること」も大事なんだなと実感します🔎
だから私は、相続の話をするときに、いきなり「財産はいくらあるの?」と聞く必要はないと思っています。まずは、「銀行ってどこを使ってる?」「保険ってどこで入ってる?」「大事な書類はどこにある?」くらいでいい👌
もし本人が話すのが難しいなら、分かる範囲で書き残しておくだけでも違います。亡くなった後に家族が探すのと、本人が元気なうちに「ここにあるよ」と教えてもらうのでは、負担がまったく違います⚖️
家族の相続があったからこそ、私は「どこに?何がある?」という情報が、相続の準備では意外と大切なんだと思うようになりました🌸
相続の話は、金額の話から始めなくてもいい。まずは、家族が知らない情報を少しだけ共有すること。それが、我が家にとっての「相続について話しておく」ということの、最初の一歩でした🌱

