相続、誰に相談すればいい?|相続の相談先を迷わないための入口ガイド

相続、誰に相談すればいい?相続の相談先を迷わないための入口ガイド(相続3部作 No.2) その他金融知識

はじめに

前回は「親に相続の話をどう切り出すか」を考えました。でも、話し始めることができても、次にこんな疑問が出てきます。

「で、これって誰に聞けばいいんだろう?」🤔

相続には、税金、家や土地、書類、家族の話など、いろいろなことが出てきます。税理士、司法書士、行政書士、弁護士……と考え始めると、相続の準備より先に「専門家の違いを覚える」勉強が始まってしまいます😵

今回は、そこをできるだけシンプルにします✂️

こんな人に読んでほしい

  • 親と相続の話を始めたけれど、その先が分からない
  • 誰に相談すればいいのか分からない
  • 司法書士、行政書士、税理士、弁護士などの違いがよく分からない
  • 相談したいけれど、まだ考えがまとまっていない
  • 親の立場で、どこから相談すればいいか知りたい

この記事の目的

専門家の仕事を細かく覚えることではありません。「相続について相談したい。でも、どこに行けばいいの?」というときの、最初の案内図を作ることです🗺️

結論:困りごとから選ぶ。迷ったら、まず司法書士へ

結論:家族で話すと困りごとが分かり、困りごとに合った相談先を選べる。迷ったら、まとめて相談できる司法書士へ。足りないのは相談する気持ちではなく入口の情報

相談先は、専門家の名前からではなく、「何に困っているか」から選ぶと迷いにくくなります🧭その「困っていること」は、家族で話してみて初めて見えてくるものです💬 そして、何から聞けばいいか分からないときは、まず司法書士に相談するのがおすすめです👍 家や土地の名義変更、遺産分割協議書、遺言書まで、相続でよく出てくる手続きをまとめて相談できるからです。

2026年5月に全国の18〜79歳を対象に行われた調査「世代別2,000人のリアル『私たちのお金白書』」第1弾では、専門家に相談したい人(「どちらかといえば相談したい」を含む)は、受け取る側で65.9%(1,258人中)、渡す側で60.1%(1,377人中)でした📊ところが、相談したい人のうち、受け取る側の42.5%(829人中)、渡す側の41.7%(828人中)が「どの専門家に何を相談すべきか分からない」と答えています😮

専門家に相談したい人は受け取る側65.9%・渡す側60.1%。そのうち誰に何を相談すべきか分からない人は受け取る側42.5%・渡す側41.7%

足りないのは、相談する気持ちではなく、入口の情報なのかもしれません🚪

困りごと別・相談先の早見表

困りごと別の相談先:家や土地・書類・遺言書は司法書士、相続税が心配なら税理士、家族でもめているなら弁護士。何から聞けばいいか分からないときは司法書士か市区町村の無料相談
こんなときは相談先頼めること
家や土地の名義を変えたい司法書士相続登記(不動産の名義変更)の手続き
遺産分割協議書をつくりたい司法書士(行政書士でも可)相続人で決めた分け方を書類にする
遺言書をつくりたい司法書士遺言書づくりの手伝い
相続税がかかるか心配税理士相続税の計算や申告
家族でもめている・もめそう弁護士相続人どうしの話し合いや争いの対応
亡くなった人の預金の手続きその銀行など口座ごとの相続の手続き
何から聞けばいいか分からない司法書士/市区町村の無料相談何が必要かの整理

司法書士をすすめる理由

司法書士をすすめる理由:家や土地の名義変更を代わりにできるのは司法書士と弁護士だけ、遺産分割協議書の作成、遺言書づくりの手伝いまでまとめて頼める。相続税なら税理士、もめているなら弁護士へ

いちばんの理由は、家や土地の名義変更(相続登記)を代わりにできるのは、司法書士と弁護士だけだからです🏠(日本司法書士会連合会)

相続では、家や土地が一つでもあれば、名義変更がほぼ必ず出てきます📄司法書士なら、その名義変更に加えて、法務局に出す遺産分割協議書の作成や、遺言書づくりの手伝いまで、まとめて頼めます🤝(日本司法書士会連合会)

遺産分割協議書は行政書士にも頼めます✍️ただ、名義変更まで考えると、最初から司法書士に相談したほうが、窓口が一つで済みます。

ただし、相続税がかかりそうなら税理士、家族でもめているなら弁護士です⚖️司法書士に相談して、そちらが必要だと分かれば、その時点で切り替えれば大丈夫です。

市区町村によっては、無料の相談会を開いているところもあります🏛️「そもそも相談するほどのことなのか分からない」という段階なら、こちらから始める方法もあります🌱

考えがまとまっていなくても、相談していい

専門家に相談したくない理由:考えがまとまっていない21.4%、何を相談すればよいか分からない19.6%、どこに相談すればよいか分からない15.9%。何から確認すればいいですかから始めていい

同じ調査で、専門家に相談したくない受け取る側(429人・複数回答)に理由を聞いたところ、いちばん多かったのは「相談するほど考えがまとまっていない」(21.4%)でした📋「何を相談すればよいか分からない」(19.6%)、「どこに相談すればよいか分からない」(15.9%)も上位に入っています。

でも、相談は完成した質問を持っていく場所ではありません🙅分からないことを整理するために相談する、という使い方で大丈夫です😊

「相続について何も分からないのですが、何から確認すればいいですか?」

ここから始めていいのです👌

相談の前に、まず家族で話してみる

相談の前に家族で話してメモする3つ:家族、財産、気になっていること。渡す側もいつ・何から準備すればよいか分からないが23.4%で最多

「何をしたらいいか分からない」のは、受け取る側だけではありません👀同じ調査では、渡す側(1,377人・複数回答)の心配ごとでいちばん多かったのも、「いつ・何から準備すればよいか分からない」(23.4%)でした📈

話し合わないままでは、何が必要かは見えてきません🌫️家族で話してみると、「家の名義をどうするか」「税金がかかりそうか」「遺言書を残すか」など、必要なことが見えてきます💡相談先も、そこで自然に決まってきます。

親の側が「自分がいなくなった後は、子どもたちで何とかするだろう」と何も伝えないままだと、子どもの側は何から手をつければいいか分かりません😥

話すときは、次の3つを分かる範囲でメモしておくと、そのまま相談にも使えます📝

  • 家族:親、子ども、兄弟姉妹など、相続に関係しそうな人
  • 財産:預貯金、家や土地、保険など、「これはありそう」というもの
  • 気になっていること:「家の名義」「税金」「もめないか心配」など

分からないところは「分からない」と書いておけば大丈夫です。

費用は、最初に聞いておく

同じ調査では、相談したくない受け取る側の16.3%が「費用が分からない/高そう」と答えています💴

相談料や依頼したときの費用は、事務所や内容によって違います。「相談だけならいくらか」「頼んだらいくらか」は、最初に聞いて構いません🗨️それだけでも安心材料になります😌

まとめ

相続の相談先は、専門家の名前ではなく、「今いちばん困っていることは何か」から選びます🧭

  • 家や土地、遺産分割協議書、遺言書 → 司法書士
  • 相続税 → 税理士
  • 家族でもめている → 弁護士

迷ったら、まず司法書士へ。そしてその前に、家族で話してみる。話し合うと、何が必要か、誰に頼むべきかが見えてきます✨

次の回へ

相談先が見えてくると、今度は「相談する前に、家で何を準備しておけばいいの?」という疑問が出てきます🤔次回は、親の側から見た相続について、「いつ・何から準備すればいいのか」を考えます📮

まとめ:家や土地・遺産分割協議書・遺言書は司法書士、相続税は税理士、家族でもめているなら弁護士。迷ったらまず司法書士へ、その前に家族で話してみる

あとがき

「相談先が分からない」というより、調査結果にもあるように、渡す側・受け取る側の双方に共通しているのは、「何をしたらいいか分からない」ということだと思います💭

話し合いがなければ、何が必要か分からないのが普通です。

私の経験から、渡す側の方にどうしても持ってほしくないのが、「わしが死んだ後は、兄弟・姉妹で何とかするさ」という気持ちです🙏相続が「争族」に変わってしまうことがあるからです⚠️

金額の大小ではありません。人はお金が絡むと、魔物に変わってしまうことがあります👹たとえ兄弟・姉妹の仲が良くても、それぞれの配偶者の存在が争いの種になることもあります🌱争いの末に縁を切るといった、亡くなった人が望まない結果になった話は、何度も聞いたことがあります😢

渡す側が意思を伝えておく:どうしたいかを持つ、元気なうちに伝える、受け取る側も心の準備ができる、話し合いの結果として依頼先が決まる。相続を争族にしないために

だからこそ、渡す側は「どのようにしたいか」というビジョンをしっかり持ち、その意思を受け取る側に伝えるべきだと思っています📣意識がしっかりしているうちに伝えておけば、受け取る側も心の準備ができます🫶双方にとって良い状態にしておくことが、相続では必要なのではないでしょうか🤝

話し合いの結果として、司法書士に頼むのか、税理士に頼むのか、依頼先も決まってくるのだと思います🌸

出典:世代別2,000人のリアル『私たちのお金白書』(レオス・キャピタルワークス作成)第1弾

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