投資に興味はある。でも、なんとなく怖い。
「何から勉強すればいいのか、分からない」
「失敗したくないから、もう少し調べてから」
そうやって、最初の一歩が止まったままになっている人は多いと思います。
私も、胸を張れる始め方はしていません。自分で調べて始めたわけではなく、人に勧められて、名前を知っているというだけで契約しました。
この記事では、そこから「自分で調べる」に変わっていった話も交えながら、投資を始められる人・続けられる人に何が共通しているのかを考えてみます。
こんな人に読んでほしい
- 投資に興味はあるけれど、怖さが先に立つ
- 「始めなきゃ」と思いながら、行動できていない
- 何から勉強すればいいのか分からない
- 「失敗しない方法」ばかり探してしまう
- 投資は、特別な人がするものだと思っている
この記事で知ってほしいこと
- 投資を始めるのに、最初から詳しい必要はないこと
- 大事なのは、分からないことをそのままにしない姿勢であること
- 勉強だけで動けなくなるのも、別の問題であること
- 人に相談するのと、丸投げするのは違うこと
「投資ができる人」は、最初から詳しい人ではない
投資を始めた人、そして続けている人には、ひとつ共通していることがあると感じています。
それは、最初から投資に詳しかったからではなく
分からないことを、そのままにしない。 これだけです。
この記事は「こうすれば損をしない」という話ではありません。どんな姿勢で始めても、投資には元本割れがあります。自分で納得して選べるようになるまでの話です。
始め方は、大きく2つに分かれる

かなり大ざっぱに分けると、投資の始め方は2つです。
| 始め方 | |
|---|---|
| ① | 自分で調べながら進む |
| ② | 誰かに勧められたことをきっかけに始める |
どちらが正解で、どちらがだめ、という話ではありません。
誰かに教えてもらうことは、何かを始めるきっかけとしては、むしろありがたいことです。
気をつけたいのは、「よく分からないけれど、人に言われたから」の状態がずっと続いてしまうことです。
投資では、自分のお金を使います。だから最終的には、「なぜ、これを持っているのか」を自分の言葉で言えるところを目指したいと思っています。
「自分で調べる人」も、最初は言葉が分からない

自分で調べながら始める人が、最初から詳しいわけではありません。
「これ、何?」
「手数料って何?」
「信託報酬って何?」
「そもそも投資信託って何?」
だいたい、ここから始まります。私もそうでした。
分からない言葉を調べる。本を読む。動画を見る。気になったことをメモする。
そして、また知らない言葉が出てくる。
投資の勉強は、しばらくこの繰り返しです。ただ、繰り返しているうちに、少しずつ分かる言葉が増えていきます。
最初に出てくる言葉は、投資用語の記事にまとめています。
最初の壁は、口座を開くこと

始めようと思うと、まず口座開設という壁があります。
「面倒くさそう」「本人確認が難しそう」「設定がたくさんありそう」
やってみると、思ったよりできてしまうこともあります。大事なのは、完璧に理解してから始めようとしすぎないことです。
最初から100点を目指さなくて大丈夫です。60点で動いて、あとから学んでいく。 それくらいの感覚でいいと思っています。
どこで口座を開くかは、窓口とネットの違いの記事にまとめています。
ただし、口座を開くことと、お金を入れることは別です。生活費や、急な出費に備えるお金が確保できていないなら、口座だけ開いて待っていても構いません。この考え方は、まだやらなくていい理由の記事にまとめています。
商品選びで「人気だから」だけは、危ない

口座ができたら、次は何を買うかです。
「SNSで勧められていた」
「ランキングの1位だった」
「有名な人が買っていた」
こうした理由をきっかけにするのは構いません。ただ、それだけで決めてしまうのは危ないと思っています。
人気だから、自分に合っている。とは限らないからです。
買う前に確認したいのは、次の4つくらいです。
- 何に投資しているのか
- どのくらい値動きするのか
- 手数料はいくらか
- 自分の目的に合っているか
これは投資信託の説明書にあたる目論見書で確認できます。どこを見ればいいかは、目論見書の記事にまとめました。
「人気だから買う」から、「自分で中身を確かめて、納得して買う」へ。ここが大きな一歩です。
勉強しすぎて動けなくなるのも、別の問題

「では、たくさん勉強しないと」と思うかもしれません。
勉強は大切です。ただ、勉強だけで一歩も動けなくなるのも、別の意味で問題です。
「もう少し詳しくなってから」
「この本を読み終わってから」
「この動画を全部見てから」
気づいたら半年。さらに半年。まだ口座も開いていない。
これでは、いつまでも経験が積めません。知識は、行動とセットになって初めて自分のものになります。
だから、小さく学んで、小さく動く。 この繰り返しがいいと思っています。
ここでいう「小さく」は金額の話でもあります。いきなり大きな金額を入れる必要はありません。少額で始める意味は、月1万円の積立の記事にまとめています。
「人に任せる」ことと「丸投げ」は違う

一方で、「自分で調べるのは苦手」「仕事や子育てで時間がない」という人もいます。
金融機関の窓口や専門家に相談すること自体は、悪いことではありません。
問題は、「任せる」と「丸投げ」が違うということです。
相談するとしても、これくらいは確認したいところです。
- これは、何の商品ですか
- どんなリスクがありますか
- 手数料はいくらですか
- 自分の目的に合っていますか
「よく分からないけれど、とりあえず契約」は避けたい。自分のお金だからこそ、最低限のことは自分でも分かっておきたいと思っています。
私も、勧められて始めた側でした

ここからは、私自身の話です。
「よし、ネット証券を比較して、自分に合った投資信託を探そう」。そんなことは、まったくしていません。
当時、金融機関で働いている後輩から、こう声をかけてもらいました。
「毎月の積立貯金を、投資信託の積立に変えてみませんか?」
ちょうどその頃、投資を解説する動画をいくつか見ていた時期でした。そのなかで、S&P500(アメリカの代表的な株価指数)という言葉だけは頭に残っていました。
そして、後輩が勧めてきたのも、その指数に連動する商品でした。
結果、「名前は知ってるし、やってみるか」くらいの軽さで契約しました。
今思えば、中身はほとんど分かっていません。指数の名前を知っていただけです。
そこから「自分で調べる」に変わった
その後、本や投資の解説動画で勉強するようになりました。
すると、「投資信託って、こういう仕組みなんだ」「同じような投資先でも、こんなに違うのか」と、少しずつ見え方が変わってきました。
そして実際に、似たような商品を並べて比べてみました。
同じような投資先でも、商品や買う場所によって、持っている間ずっと引かれるコストに差がある。
自分が契約したものと、他の商品を比べて、そこで初めて気づきました。結局その商品は解約して、自分で選び直すことにしました。
ただし、これは私の場合の話です。 どこで買うべきか、何を選ぶべきかを勧めるものではありません。コストをどこで確認するかは、目論見書の記事に書いています。
「わからない」を放置しなかったことが大きかった

もしあのとき、「後輩が勧めてくれたから、まあいいか」で終わっていたら。
コストの違いにも気づかないままだったかもしれません。そして、相場が少し下がっただけで「やっぱり投資は怖い」と売っていたかもしれません。
勉強する → 比べる → 考える → 動く → また学ぶ。
この流れを一度でも通ったことで、「自分のお金は、自分でも考えて判断しよう」という意識が生まれました。私にとっては、これがいちばん大きな変化でした。
投資ができる人は、「失敗しない人」ではない
ここは大事なところだと思っています。
投資ができる人とは、一度も失敗しない人ではありません。
「なぜ、こうなったんだろう」と振り返る人です。
| 起きたこと | 振り返ること |
|---|---|
| 値下がりした | なぜ下がったのか |
| 手数料が高かった | もっと比べられなかったか |
| 商品がよく分からない | どこが分からないのか |
| 不安になった | どのくらいの値下がりまでなら耐えられるのか |
こうして、経験を次の判断材料に変えていく。
ただし、「失敗してから学べばいい」という話ではありません。 買う前に確認できることは確認して、失敗をできるだけ小さくする。そのうえで、起きたことから学ぶ。この順番だと思っています。
値動きとの付き合い方は、リスクとリターンの記事にまとめています。
知識の量だけでは、続かない

「金融の知識が多い人ほどうまくいく」と思いがちです。
でも、知識があっても、こうなれば続けるのは難しくなります。
- 下がるとパニックになる
- SNSを見て、投資先をころころ変える
- 無理な金額を入れてしまう
- 人のおすすめだけで売り買いする
だから私は、知識+行動+振り返りの3つだと思っています。そして、その土台になるのが学び続ける姿勢です。
最初から100の知識はいりません。10しか知らないなら、10から始めればいい。そこから20、30と増やしていけば十分です。
始めたあとをどう続けるかは、積立を続けるコツの記事にまとめています。
「今日が一番若い日」
投資の勉強をするようになって、考え方が変わったことがあります。
以前は「もっと早く知っておけばよかった」と思うこともありました。でも、過去には戻れません。
だから、「今日が一番若い日」という言葉が、私には残っています。
これは投資だけの話ではありません。家計を見直す。知らなかった制度を知る。自分のお金の使い方を考える。そういう小さなことでも、今日から始める意味はあると思っています。
ただし、急いで投資を始めよう、という意味ではありません。
調べてみて「今はまだ、生活を整えるほうが先だ」と分かったなら、それも今日できた立派な一歩です。
私自身、お金のことを学んだことで、漠然とした不安が少し減りました。
よくある質問

投資を始める前に、どのくらい勉強すればいいですか?
「これだけ勉強すれば大丈夫」という量はありません。ただ、買おうとしているものについて「何に投資しているのか」「どのくらい値動きするのか」「手数料はいくらか」「自分の目的に合っているか」を自分の言葉で説明できるかどうかは、ひとつの目安になります。
人に勧められて始めるのは、だめですか?
だめではありません。きっかけとしては、むしろ入りやすい形です。気をつけたいのは、「よく分からないまま」がずっと続くことです。勧められたものでも、中身を自分でも確認しておくと、下がったときの受け止め方が変わります。
何から調べればいいですか?
出てきた言葉のうち、分からないものから1つずつで十分です。投資信託、手数料、信託報酬、指数あたりが最初に出てきます。まとめて覚えようとすると続かないので、そのとき必要になった言葉から調べるのがおすすめです。
少額でも意味はありますか?
あります。自分のお金が入って初めて分かることがあるからです。値動きを見たときに自分がどう感じるか、どのくらいの値下がりまでなら平気か。これは読んで知るのと、体験するのとで違います。もちろん、少額でも減ることはあります。
失敗したら、どうすればいいですか?
なぜそうなったのかを、ひとつだけ言葉にしてみてください。「よく分からないまま買った」「金額が大きすぎた」「値動きの幅を知らなかった」など。原因が言葉になれば、次に同じことを避けられます。原因が分からないまま金額を増やすのは避けたいところです。

窓口で相談するのと、自分で選ぶのは、どちらがいいですか?
相談するのはいいことです。ただ、窓口で勧められた商品をそのまま選ぶのはおすすめしません。毎月分配型や手数料の高い投資信託のように、聞こえのいい説明がつく商品ほど、中身を確かめないまま決めてしまいやすいからです。何に投資しているか、手数料はいくらかを自分でも確認し、答えられないうちは持ち帰ってください。
勉強しても不安が消えません。始めないほうがいいですか?
不安が完全に消えることは、たぶんありません。投資には元本割れがあるので、不安が残るのはむしろ自然です。大事なのは、不安を消すことではなく、「どのくらいの値下がりまでなら受け入れられるか」を自分で決めておくことだと思っています。それが決められないうちは、始めないという判断も間違いではありません。
まとめ

投資を始めるのに、特別な才能はいりません。大事なのは、この4つだと思っています。
- 小さく動くこと
- 分からないことを調べること
- 経験から学ぶこと
- 自分なりの判断の軸を育てること
そして、学び続けること。
誰かに教えてもらうことから始めても構いません。私もそうでした。
大切なのは、「教えてもらった」で終わらず、「自分でも調べてみよう」に変わることです。
あとがき
最初から完璧でなくて大丈夫です。私も、指数の名前だけを知っている状態から始めました。
一歩進んで「ちょっと分かった」。また一歩進んで「なるほど、そういうことか」。その積み重ねでいいと思っています。
投資は、始めた瞬間にゴールするものではありません。学びながら、自分のペースで進んでいくものです。
私もまだ勉強中です。一緒に、学んで、考えて、動ける人を目指していきましょう。🌱

